退職した後に次の仕事が決まらなければ支給される手当てに失業保険がありますが、派遣社員でも失業保険を支給されるのでしょうか?
結論から言うと、派遣社員でも失業保険はもらうことができます。派遣社員でも正社員でもまったく変りませんので安心してください。
ここでは派遣社員を辞めた後に失業保険をもらうまでの流れをまとめてみました。
また失業保険には退職が自分の都合でやめる自己都合と、倒産、解雇などの会社都合がありますが、ここでは多くの人が対象となる自己都合でまとめていますので参考にして下さい。
ちなみに一般的に失業保険と呼ばれていますが、正式には雇用保険の基本手当ての事です。公的には失業保険という呼び方はしません。
失業保険(雇用保険の基本手当て)の基本知識
受給資格
失業保険をもらうためには、受給資格が必要です。
「離職の日以前2年間に、被保険者期間が通算して12か月以上あること。」
受給日数
雇用保険の加入期間で異なります。
10年未満で90日、10年以上20年未満で120日、20年以上で150日です。
支給額(基本手当日額)
基本手当日額は原則として離職した日の直前の6か月に毎月きまって支払われた賃金の合計を180で割って算出した金額(これを「賃金日額」といいます。)のおよそ50~80%(60歳~64歳については45~80%)となっており、賃金の低い方ほど高い率となっています。
支給までの流れ
1 退職
2 受給資格決定
住所地を管轄するハローワークで「求職申込み」をしたのち、「離職票」を提出。受給資格確認後、受給説明会の日時も決定。
3 受給説明会
雇用保険制度について説明し、「雇用保険受給資格者証」、「失業認定申告書」が配られます。そして第一回目の「失業認定日」が決定。
4 求職活動
失業の認定を受けるまでの間、ハローワークの窓口で職業相談、職業紹介を受けるなど求職活動を行います。(仕事を探していると証明しなければ失業保険は給付されません。)
5 失業の認定
原則として、4週間に1度、失業の認定(失業状態にあることの確認)を行います。
6 受給
このような流れで失業保険は給付されます。
気をつけなければいけないのは自己都合の場合、失業保険が支給されるまでに3ヶ月以上かかってしまいます。(正社員も同様)このように派遣社員だったとしても派遣会社が雇用保険に加入していれば失業保険はもらえます。
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